書きたいこといっぱいなのに

 なんか、ついこの前、翔潤ドラマについて熱く語る機会があったので、そのことについて書いてみる(以下ネタバレ含む)。



 まずスマイルについて。5話が終わって折り返し地点というのと、ある意味衝撃的すぎた5話ラストのおかげで周囲でも話題になりました。方々でもエントリ見られるし、釣られて書いちゃうよ。
 個人的に、スマイルはぐるっと一周回って楽しんでます。目の前で覆面+ナイフ装備の外国人がコンビニに入って行くのを見た時にはリアルにクッション投げましたけど、それを通り過ぎてからは全てを笑顔で見られてます。花ちゃんのパパが新興宗教の教祖(的な悪徳商売人)と聞いた時には、「すごいな!」と素直に感心しました(冗談じゃない、マジで)。教祖の娘だっていう設定が活かされる日が来ることは全く想像できないんだけど、「不幸を背負った少女です!」とアピールするにはパンチがきいててナイスチョイスだと思う。社長の件も、明らかに急すぎてフラグ足りてないけど、このドラマにおいては「なんで社長が自殺したか」よりも「ビトがよりつらい状況に追い込まれる」ことのほうが重大なんだと解釈してるから、そんなに気にしませんでした。もちろん、ビックリはしたけどね。たぶん、脚本家にとってはF4がプライベートジャンボ機をプレゼントしちゃったのと同じ次元で書いたんだと思うんですよ。だから気にしたってしょうがない。――ま、そのぶっ飛んだ展開がつくしと道明寺の結婚ハッピーエンドに繋がるのと、ビトの苦境に繋がるのとでは見ている気分はぜんっぜん違うけどね! あと、ベッタベタな展開も少女マンガだから華になるんだってのも、脚本家さんに言いたい――素人の戯言だけどさ。
 ただ、周囲は「どんどん脚本がひどくなっていく!」とご立腹していますが、わたしは逆に5話を見て「お。これからは見やすくなりそう」と思いました。やっぱり林(小栗旬)の登場はデカイですよ。彼の演技がどうこうじゃなくて、林という存在がこのドラマ通して初めて納得できる脅威だと感じたからです。外国人迫害とか、冤罪とか、汚染米食中毒とか、警察に目をつけられるのとか、どれもこれもすんなり受け止められない、「え? そんなのありですか?」な脅威だったけれど、林はわかりやすく「逆らえない元ボス」「キレたら怖いムチャクチャな人」っていう設定だから、余計なことを考えずに見られるんですよね。そしてその脅威に振り回されるビトもちゃんと受け止められると思うんですよ。だから、5話を過ぎてやっと面白くなってくるかも? と期待した。――そう、5話にして初めて期待しましたよ、このドラマにw 6話、7話と面白くなってくれたらいいなぁ。ちなみに8話以降については期待してませんw このドラマは最終話まで一切のカタルシスを用意しない気満々なのは重々承知してるけれど、その割にはハッピーエンドで終わりそうにないんですよね。だからきっと8話くらいからまた見るのがしんどくなると思うんだ……って、8話以降も見てるかな?
 続いてクイズショウ。
 こちらはすんげー楽しんで見てます。わたし、脚本について勉強したことないのでホント、素人の一意見として言いますけれど、まるで教科書のようにキレイな構成でホンが書かれてて、毎回「うめぇなぁ」とうなってます。このドラマのシステムを解説した1話。ドリィィィムチャーンスで本当に夢を掴みましたよってのをやった2話。楽屋帰らずともやれちゃうよ!を示した3話。そして1回きりの強烈キャラを演出する細●数●とゴッドハンドで遊びをいれた4・5話。この脚本書いた人、すごいと思う。こんなにもわかりやすくてキレイな構成&展開なのが安定しててステキ。もちろん、毎回ネタが面白くて見てて飽きないなぁ〜。すごーい、すごーい。
 あと、極力ロケを減らして低コストで作ろうと工夫してるところも、個人的には好きです。歌のおにいさんといい、クイズショウといい、テレビ局が舞台だから、撮影場所の準備に金かかってないんだろうなぁ〜、うまいやり方だよなぁって。神山の過去についてはもっとヒントがほしいところだけど、あと5話あるならまぁ、これくらいのスピードかなぁ? 神山と本間の距離(心の距離ではない、フィジカルな距離だ)が日に日に縮まって行くのも見ていて楽しいです。先週のとか、マジでキスするんじゃないかとドキドキしたよぅ! いいぞ、もっとやれ!w(←結局釣られてるクマー)