おにーさん2話

 今更なエントリですねw しかもなんて時間だよw 最近、すっかり昼夜が逆転してしまって、この時間でもまだ眠くならないんですよねーorz 眠くなるまでウダウダ書こうと思います。
 前回、さんざん悪口書きましたけど、あれからわたくし少々反省いたしました。にのみーさんの「一度は受け入れてみる」というお言葉を思い出したのでw だからもう一度視点をクリアにしてドラマの2話を見てみたわけです。
 改めて見てみると、就職難や、自分のやりたいことが見つからないとゆー若者の悩みをテーマにしていて、やっぱり作品として世に出す価値のあるドラマなんだと思いました。……楽しめないのは変わらないんだけどね。まぁ、着眼点は悪くないわけですよ。上手に料理すれば多くの共感を得られるドラマになるはず。でも、そうなってないのはなぜか? そこを考えていこうと思う。……暇人ですいませんw
 で、暇人がウダウダ考えた結論としては、たぶん、キャラクターが薄っぺらいからなんだと思いました。
 あの矢野健太とゆー主人公がわからないのですよ。何を思って生きて、何を思って行動しているのかがわからない。バンドも彼女も就職先もなくなって、やりたくない仕事をしている……という状況はわかるんだけど、じゃあ何でバンドやってたの? 彼女と付き合ってたの? プロ目指してる仲間の中で1人、就職活動していたの? っていうその行動理由が見えないんですよね。何となくカッコよさそうだからバンドして、可愛いから彼女にして、親がうるさいから就職活動もしてた? でも、それだけ人生流されてきた人間なら、歌のお兄さんって職業も「言われたことやってればいいや」って思うだろうけれど、そうじゃない。
 彼は「歌のお兄さんはカッコ悪い」と思って、イヤがってる。じゃあ何を基準にカッコワルイって判断してるかがわかんないんだよ。あの職業をカッコワルイって言うには、どれだけバンド活動に理想があったのか、どれだけロックに盲目だったのかが描かれてないから、彼が「カッコワルイ」と言っているのに説得力がない。「なんとなくカッコワルイ」と思ってるキャラにしか見えない。で、その「なんとなく」の部分が「キャラが薄っぺらい」と感じる原因なんだよ、たぶん。で、その薄っぺらさが、視聴者から共感を得られない壁になってるんだろうし、ドラマを楽しく見れない部分なんだろうなぁ。――そもそも、全部を失った今、「なんで就活しちゃったんだろーな、俺」とか思って後悔したりしてるんだろうか? それさえわかんないよ。
 ……と、ここまで「矢野健太薄っぺらい」と言い倒してきてなんだけど、実は矢野健太はそれでもいいんじゃないか、と思わなくもなかったりする……。何故ならこの物語は、矢野健太の成長ストーリーだから。目標のない男が目標を見つける。個のない存在が次第に個を作っていく――とゆーテーマなら、ぐだぐだの薄っぺらい男が主人公でもいいと思うんですよ。でも、それもうまくいってない……のは、周囲の人間も薄っぺらいからでしょうな。
 脇役もみんな矢野健太同様、キャラクターが薄っぺらいんですよ。特に木村よしのがやってる真鍋さんとか謎すぎてどうすればいいのかわからない。……あ、あくまでわたし的にですけど。
 真鍋さん、周囲や王子を騙して新人を入れることを決めたってことは、それだけ番組を変えてやろうって意気込みがあると思うんだよね。……の、割には健太くんに「大人になれ」「社会じゃ頭を下げることも必要」って言うのはなんでだろう? 新しい戦力まで王子にヘコヘコしてちゃ、今までと何も変わらないと思うんだけど……。どうしても番組を変えたいっていう情熱の持ち主なら、健太には「王子と戦え!」とたきつければいいのに。本当に番組刷新を考えてるなら、そこで王子と健太が共倒れて2人とも降板することになってもいいじゃない? その場合のために、歌だけはいけそうな音大出の守くんを雇ったトカさ。……そもそも、周囲の番組スタッフだって王子や番組の現状に不満タラタラなんだから、王子に対抗する徒党組めばいいのに、そうもしてないし。周囲が頼りないから自分1人でがんばるっていう風にも見えないしなぁ。だから、新人入れた理由がよくわかんない。結果、真鍋さんが番組のために努力してるように見えない。結局あなたは何がしたいの? って思っちゃう。
 ――長くなるからこのへんにしとくけど(ってもう十分長いけど)、同じようにお父さん、お姉さん、元カノ、番組スタッフ……そのみんなの行動理念が見えてこないから物語に入りこめないし、共感できないんだよなー(わたしは、だけど)。芯も周囲もフニャフニャじゃあ、ストーリーに張りがなくて当然。視聴者だってドラマ見て何を楽しめばいいのかわかんないよ。
 2話の、ケンタくんオンステージのシーンとか、それが如実に出てると思いますね。キャラが薄っぺらいから、急にステージをまかされてどう思ってるのかがわからない。真鍋さんや守くんの力になれるなら立ってもいいと思ったのか、面倒だから立ちたくないと思ったのか……、久々に人前で歌うことに喜びを感じてるのか、歌うのが童謡で恥ずかしいのか、まったくわからない。まったくわかんないから、オンステージで歌うシーンから感じるものが何もない。でも、ドラマとして盛り上がりを作らなきゃいけないから、あのシーンでケンタくんのパワーを見せなきゃいけない。結果、音なしのアカペラ童謡に子供たちが興奮してステージに飛び出すとゆー、まったく説得力がないけど見た目だけは派手(とゆーか、わかりやすい)謎の演出になっちゃうわけですよ。ケンタくんがどんな思いで歌っているのかがちゃんと描かれていたなら、別に子供が席を立たなくても、嬉しそうに拍手するだけで視聴者に伝わるのにね。そのシーンの意義が……。
 ……とかなんとか、そんなことを考えてみたわけですが、べつにこれが絶対の正解とか思ってるわけじゃないんでw 着眼点は正解なのに、どうも波に乗れてないのは何でだろう? って考えてみて、りあはこう思った……ってだけのことなので。
 で、まぁ、こんな時間にこんだけウダウダ書いたあたり、自分はまだ「面白くなるんじゃないか?」って期待してるんだと思いました。せっかくさとし君が主役やってるんだもん、面白くて見ごたえのあるドラマになってほしいなーってさ、思っちゃうのさ。